公にできないハムとの思ひ出
先日の仕事帰り、家の近くの綺麗な戸建てのブロック塀に子リスがいた。
リスくらい飼ってそうなオシャレなお宅なので、「あら、お外タイムかしら?」と呑気に見ていたら、ガッツリ目があって一目散に逃げ出した。
リスが全速力する場面に出くわしたことがないので、呆然と眺めていたが、「もしかしたら野生のリスか??いやこの辺に野リスなんている?やっぱり飼いリス??だとしたら私のせいで逃げた…??」と考えながら帰宅した。
帰宅中、なんかデジャヴュだな…と感じたが思い出した。
実家で飼ってたハムスターだ。
20ウン年前、(当時は) 仲良かった子が、「うちのハムスターが子どもを産んだから、良かったら飼わない?」と言い一匹のロボロフスキーハムスターを譲り受けた。
それまでにゴールデンハムスターとジャンガリアンハムスターを飼った事があったので、飼い方の基礎はわかっており、とても楽しみにしていた。
しかしいざ飼ったら問題が出て来た。
私にだけ全く懐かない。
父母、兄、妹にはチュウチュウ甘えるが、私が指を出したら烈火の如くキレる。
何故ネズミにここまでキレなれなくてはわからないレベルでキレる。
何とか手や腕に乗せたら盛大にウ◯コやゲ◯をする。「ゲ◯やウ◯コってそんなコントロール出来るん??」って疑いたくなるくらいだった。
ある休日、家の庭で憎ハムスター(にくハムスター)の散歩をしていた。
ペットショップで何故か売っていたハムスター用のハーネスを着けて散歩をしていたが、途中隙を見てすり抜けてしまった。
妹と一生懸命探していたら、奴を見つけた。
大きな置き石と植木の間で、一生懸命穴を掘っていたのだ。
自分でもつくづく嫌な奴の自覚はあるが、その時の感情が「いた!!良かった🥺」ではなく
「へぇ〜〜〜〜〜お前らは野生動物とかけ離れた身体で、人間の元で飼いならされているから生きていける身分のくせに、脱走ですか。そうかいそうかい。勝手にどうぞ。厳しい自然界でお前みたいな愛玩虚弱動物が生き延びられると思うなよ。衣食住揃えられている環境が恋しくなっても時すでに遅しだからな。」
※小学生だったので、当時は知らない言い回しも記載しているが、意味としては上記の内容を思っていた。
と思っていたのだ。我ながら可愛くない小学生だし、だから懐かれなかったのかな、、と大人になった昨今はそう自己分析する(なんのこっちゃ)。
そうこうしている間に穴は掘られ、憎ハムは地中へ消えて行った。
家族は「ハムスター逃げちゃったね」というテンションだったし、元飼い主に憎ハムの近状について聞かれたら、「ごめんね、、、逃げちゃったの…」と渾身の演技をしていた。
話がだいぶ脱線したが、近所のリスを見て、大昔の自分の罪をひとつ思い出す事になるとは…………。アーメン。